お墓を建てる前に知っておきたい墓相と先祖供養の話

五輪塔

お墓あれこれ

五輪塔

宗旨・宗派五輪塔

五輪塔
供養塔・供養墓として全国各地に存在し
宗旨・宗派を超えて建立されているようです。

しかし、浄土真宗では
五輪塔は造らないということになっています。

高野山の奥の院に行ったことがありますか?

私も何度か行かせて頂いておりますが
足を運んでいるうちに
高野山には、親鸞聖人の小さな五輪塔があることに気が付きました。

          ・・・・・・・・・・・・・・・

これはどう説明したらいいのでしょうか?

少し調べてみると、
浄土真宗では、供養塔は建てないことになっているが、
墓相学者が五輪塔を供養塔と言っているだけで、
五輪塔をお墓として建てるのはかまわない、ということです。

フリー百科事典・ウィキペディアの説明にも
五輪塔は、主に供養塔・墓塔として使われる仏塔の一種であり、
平安時代末期から江戸時代に入るまで
お墓として最も多く作られてきている』とあります。

なんだかややこしい話ですね。

五輪塔に刻む文字

何年か前に
浄土宗の家の墓地に
五輪塔を建てさせて頂いたときのことです。

浄土宗の宗旨では
南無阿弥陀仏と書くとされてますが、
施主の方(親御さん)が
どうしても梵字を刻んでほしいというのです。

一方、施主のお子さんは
五輪塔の文字は
南無阿弥陀仏と入れるべきじゃないかと主張されるので
これまたややこしくなってしまいました。

          ・・・・・・・・・・・・・・・

間に入った私は、
檀家寺に聞いてみましたが、はっきりしません。

それで、本山まで連絡をとって聞いてみました。

ところがこれまたはっきりわからないので、
御僧侶自ら本山の霊園に出向いて
五輪塔に書いてある文字を確認してきてくださるというのです。

私は、てっきり
南無阿弥陀仏と入れるようにと言われると思っていたのですが・・・
結果を聞いて拍子ぬけしてしまいました。

          ・・・・・・・・・・・・・・・

何と本山のお墓の五輪塔は、すべて梵字だというのです。

私どもは施主のお子さんにこの話をして
十分納得してもらい、五輪塔に梵字を刻みました。

五輪塔の文字ひとつとっても
いろいろな歴史があり、変遷を繰り返しているので
どちらが正しくてどちらが間違いであると
一概に言い切ることはできないのではないかと思います。

なかなかむずかしい問題なので、石屋としても頭の痛いところです。

 合掌   <戻る>

◇◇◇ 愛媛県松山市の石材店 やまもと石材 ◇◇◇

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